エッジライド開発秘話。

おのけん

2023年09月23日 08:30

ソルディーロのデビュー作、エッジライドSP702L+とSP702MLは開発段階でもちろんベースとなるロッドがありました。

それは紛れもなく浜名湖スタンダードと言っても良いくらい浜名湖周辺で売れたがまかつ・LUXXEデッキステージ斬鱸S66MMH-Fと斬鱸GT S66 M-F・S70MH-Fの3機種です。非常に多くのアングラーの支持を得ており、現在でも愛用していただいてる方々も多く本当にありがとうございます!


右から斬鱸S66MMH-F・斬鱸GT S66M-F・斬鱸GT S70MH-F・EDGERIDE SP702L+・EDGERIDE SP702ML

2011年6月16日の記事でボトムワインドに関するロッドについて詳細を記事にしています。
https://onoken.hamazo.tv/e3063342.html

特に僕自身が手掛けたチヌトップ専用ロッド斬鱸S66 MMH-Fは、開発していた2005年当時、まだチヌトップ創世記ということでプレッシャーは皆無で深いバイトが多く、ノセるというよりしっかり掛けることを重視して造り込みました。トップ専用ロッドではありますが、開発担当者へのリクエストはジグヘッドロッド、でした。この辺りの詳細は2006年5月24日の記事にあります。
https://onoken.hamazo.tv/e76281.html

ということで、狙ったわけでは無いんですが、ボトムワインドがこの3機種でやりやすかったのも偶然ではあったものの、性能的には必然だったのです。だから売れたしデビューから斬鱸は17年、斬鱸GTは13年経過していますが、今尚愛用者の方々がガッツリ使い込んでくれているのは紛れもなく正解のロッドだからなのです。



で、EDGERIDEを開発するにあたって当然斬鱸の時代からは10年以上時が流れているわけで、スマホやリールなんかは10年経過すればわかりやすいくらいの進化を感じることが出来ると思います。

対してロッドの場合は見た目がブランク(シャフト)なだけに違いが分かりにくい。しかし、ここには10年の大きな進化がもちろん存在します。カーボンロッドの元となるカーボンシート(プリプレグ)は日々進化しており、正直斬鱸の時代とは強さや感度、軽量化それに伴う味付けである粘りやトルクのバランスが半端なく進んでいるのです。

そんな最新素材を異素材で2機種に絞り、現代の最新ガイドセッティング理論に基づきガイドを配置、そしてグリップデザイン&フォアグリップ・リアグリップ(セパレート)部分の長さを徹底的に調整しました。

そう、EDGERIDEのベースとなった斬鱸シリーズから完全に移植されたのはそのグリップ周辺のサイズ感なんです。

これは僕自身がボトムワインドを長年やり込んできて、斬鱸に慣れていたというのももちろんありますが、キャスト〜アクション〜フッキング〜ランディングというすべての動作においてこれ以上でもこれ以下でも合わないな、というのは非常に強く感じていました。

キャスト時のダブルハンドにしてロングディスタンスを狙うキャストに必要なリアグリップ長、ファイト時の不意のツッコミに対応するため肘当てするのにジャストなリアグリップ長、ボトムワインド時に手元重心になるように、ティップが自然と上を向くように出来るリアグリップ長。



それがリールフットのセンターからグリップエンドまでが300mm、というのが結論だったのです。細かく見るとEDGERIDEエンドキャップのハイカコルク部分の最も太くなっている部分までは295mmとなっています。

ベースとなった斬鱸シリーズ、実はこちらもロッドレングスは66や70と違いはありますが、リアグリップ長は3機種が全く同じなんです。すべてが290mmとなっています。



そう、斬鱸から持ち替えてもほぼ違和感なく手に出来るように開発したのがEDGERIDEであり、5〜10mmリアグリップを長くしたのはボトムワインドに最適なバランスを取る為と、大きく斬鱸から離れない為の長さの選択であったのです。もちろんエンドキャップに最もウエイトのあるハイカコルクを持ってきてるので斬鱸とはまるで別物のバランスですが、手で触れる部分から先も、そして後ろもほぼ斬鱸と同じとなるようなセッティングなので元々斬鱸を使ってる方々にとってはまったく違和感なく切り替えが可能であり、さらにボトムワインド専用機種の快適さを実感してもらえるかと思います。

こんな感じでグリップ周りは開発しました。もう3年くらい前の話なんですが、ぜひこんなこともあったよ〜と皆さんに知っていただきたくて、長文にお付き合い頂きありがとうございました!

現在、ロッドが店頭に在庫あるのは浜松市中心部にある釣具センターヤマウチさんと、磐田市にあるこちらもヤマウチさんです。イシグロさんや上州屋さんその他のお店でも問屋さんからのお取り寄せで購入出来るかと思いますのでぜひよろしくお願い申し上げます。

忙しくてお店に行けない!って方は先日完売していた公式直販サイトのAmazonより少量ではありますが在庫入ってますのでご購入可能です!こちらは毎日在庫動いてますのでオハヤメニです!

SOLDIRO(ソルディーロ): Amazon公式
https://www.amazon.co.jp/stores/page/5C52B222-DDD7-4E6E-897F-52924AEF5605

SOLDIRO(ソルディーロ)公式HP
https://www.soldiro.jp/

そして、ソルディーロではいつでも遊漁船にて当ブランド製品を無料で使える「SOLDIROパートナーズ遊漁船」を整備しました!まだまだ少ないですが今後もご協力いただける遊漁船さんを募集&増やしていく予定です!ぜひこちらもご覧ください〜!
https://www.soldiro.jp/partners/

関連記事